名探偵ストンとわたしの共同事務所

調子はずれで個人的な雑談を繰り広げます。正直いって、ぼくは頭がオカシイです。テーマは、読書や映画、アニメ、日々の出来事、つまらない小ネタが中心でくだらない(笑)。寛容の心で読み流していただけたら幸いです。    <注>コメントや質問は大歓迎ですが、念のため承認制にしてあります。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ぼくが死ぬまでにしたい10のこと  その4

4. カミさんのつくったロールキャベツを食べる はい、今回は小芝居なしです。だってつくる意欲が湧かないもん。正直いって、カミさんを出すのに躊躇しましたが、まあ一回出せばいいだろうということで、この辺で出しときます。はてなブログのみなさん「サイ…

みんなに愛された物理学者の珠玉のエッセイ

笑いすぎると涙がでるのは、涙と笑いが無二の友だからである。 いま、わたしが考えた言葉なので真に受けてはいけませんよ、とはいっても、シューベルトの歌曲に「笑いと涙」という曲があるらしい。どうやら涙と笑いが二人三脚で時をかけてきたのは本当のよう…

イタリアのある家族の物語

いいものを見たなあ~というあの感じ、静かな感動、背筋がすこしピンとなり胸が火照る。久しぶりにしじみの味噌汁を飲むよう。これがあるから読書はやめられない、映画やドラマもまた然り。これはイタリアが生んだ家族の物語。 イタリア文学ってあまり馴染み…

白米禁止令

みなさん料理はお好きですか? ぼくはけっこう好きですよ。週に何回かは作ることになっているし、だいたい、買物はわたしの担当だ。財務大臣から農水大臣まで兼務する家内から、いろいろなお達しがでる。たとえば、野菜は生産者の名前がレシートに刻まれるも…

棚から牡丹餅ってあるのかな?

「おめでとうございます! あなたは○万人目のお客様です。その記念として世界一周旅行をプレゼントさせて頂きます」 こんな棚からぼた餅を期待しなくなったのは、いつからなのだろう? このごろ、人生があまり面白くない。いや、この現象は、一年に四度、三…

わたしを ’’暢気者’’ 呼ばわりしないで!

「○○さん(or君)は暢気な人ですね」とよく言われる。自分でも心当たりはあるけれど、正直にいって、あまりいい気持はしない。お腹のなかでは、これでもスポーツマンだったんだぞ、と抗議しているが、どうやら俊敏性に問題があるのではなく、何かゆったりと…

ほんのすこし昔の話 あったかいスープの話

<注> ちょっと前に書いたものです。 一昨日、久しぶりに「さんま御殿」を見ました。わたしは、バラエティー番組を見ることは余りなく、「マツコと有吉の怒り新党」を欠かさず見るくらい。それ以外では、仕事場の若い女の子オススメの「月曜から夜ふかし」…

ぼくが死ぬまでにしたい10のこと  その3

3. 自分のいちばんタイプの女性とメチャクチャつまらない映画を観る。 <その女性が経営する喫茶店>土曜日の真っ昼間、あまり人通りのない一画の地下にその店はある。ぼく「お邪魔するよ。あれ、きょうは人がいないね」うすいブラウンまじりの長髪をヘアゴ…

ラブコメ先祖返り

名前を覚えるのが難しい料理がおいしいように、名前がヘンテコな戯曲はおもしろい。 その名は『シラノ・ド・ベルジュラック』 芝居好きは知ってるが、そうでないなら今知った。作者はエドモン・ロスタンだ。彼は20世紀前半のフランス人、次世代の演劇をつ…

中島敦とMISIA

文学と音楽の交差点での出来事を一つ。(すこし長いので、お暇な人向けです) わたしが通うスーパーのなかに、同じCDを二週間くらい流すところがある。同じCDといっても一人のアーティストのものではなく、売り出し中の曲をいくつか寄せ集めたもので、流行り…

蛇踏んじゃった 

ウソだと分かりきっているおじいちゃんの昔話がおもしろい、これは語り手の人柄の為せる技だが、現実離れした小説に自然と引き込まれる、これはその作家の言葉を操る技術がものを言う。想像力に身を任せた作品は、とかく話の筋の突飛さが一人歩きしがちで、…

歴史小説には色気と諧謔とを

色気と諧謔を備えた歴史小説は向かうところ敵なしである。 同じ人間とは思えない偉人が、つい色欲に目がくらむ時、彼や彼女らと私たちとの距離がぐっと近づくものだし、どんなに深刻な歴史的事件でも、いつか笑い飛ばしたいと思うのが人間の本能。もちろん、…

中原中也の詩にあやかって……

幼年時 私の上に降るものは あたたかい眼差しでありました 少年時 私の上に降るものは サッカーボールでありました 十五から十八 私の上に降るものは 振るわない成績でありました 十八から二十 私の上に降るものは はじまらない恋でありました 二十三から四…

ぼくが死ぬまでにしたい10のこと  その2

<生い茂る庭木を見わたせる縁側> 風鈴をゆらす温風(あつかぜ)が軒下に吹きわたる。冷水の入った銀たらい二つに四本の足。姫カット風の色白さん(後ろ髪はすこし短め)「西瓜にはお塩をふりますか?」ぼく「うん、あった方がいいね。久しぶりに食べたけど…

歩くことのいろいろ

子どものころ、空港などで見かけるまっ平らなエスカレーターに憧れた。ふつうに歩くのと見える景色はちがうのだろうか? と興味津々だった時分にはついに利用することはなく、すこし前がつっかえたくらいでイライラしてしまう年齢になってはじめて乗ったせい…

ポリアンナの生みの親

<あらすじ>妹「ねぇ、ねぇ、スウ姉さんってば、スウ姉さんどこ?」弟「スウ姉さん、ぼくの靴下知らない?」父「スウ、家のことはみんなおまえに任せたぞ」 母親を亡くしたギルモア一家は、いちばん上の長女スウ姉さんに、家のことの一切を任せきりだった。…