中原中也の詩にあやかって……
幼年時
私の上に降るものは
あたたかい眼差しでありました
少年時
私の上に降るものは
サッカーボールでありました
十五から十八
私の上に降るものは
振るわない成績でありました
十八から二十
私の上に降るものは
はじまらない恋でありました
二十三から四十
私の上に降るものは
くだらない論文でありました
四十四
私の上に降るものは
起動しないノートパソコンでありました
私の上に降るものは……
私は山口県生まれで、中原中也の記念館の近くで育ちました。中学まで山口にいて、高校は岡山、そして大学から関東ですね。家内の実家は鎌倉なので、神奈川にも少しゆかりがある。けどね~、ぜんぜん都道府県制覇できてないんです。学会であちこち行きましたが、それはカウントできない。だから、焦ってます。だってまだ踏みも見ず地がたくさんあるんですもの。いつの日か汽車の旅に出てみたい、中也の詩について語り合いながら……。