名探偵ストンとわたしの共同事務所

調子はずれで個人的な雑談を繰り広げます。正直いって、ぼくは頭がオカシイです。テーマは、読書や映画、アニメ、日々の出来事、つまらない小ネタが中心でくだらない(笑)。寛容の心で読み流していただけたら幸いです。    <注>コメントや質問は大歓迎ですが、念のため承認制にしてあります。

空瓶に込められた女性の秘密

 女心は秋の空、きつねの嫁入り雨となる。雨は海に受け入れられ、もといた空へかえっていく。
 

 

 女心ってこんな感じではないでしょうか?こういうこと言うから嫌われるのかな?まあいいや、えっ、怒った?けどすぐ謝ってもまた怒られるしなあ、おぼえていたら最後に謝ります。
 著者はアン・モロウ・リンドバーグ。大西洋をはじめて一人で横断飛行したチャールズ・リンドバーグの奥さん。奥さんの方も飛行機を操縦できたらしい。なかなか凄い人ですね。
 『海からの贈物』は、そんな彼女が離島に滞在し、女性の幸せについて、いや広く人間が生きることを思索した本である。女性と海といえば、フェリーニの『道』が思い浮かぶ。ジェルソミーナも海に魅せられていた。このあたり何かありそうですね。
 

 素直に打ち明けると、この本はわたしにはむずかしい。まずいことをいいたくないので、二つのことに触れて立ち去ります。
 ひとつは、不動の軸を持つ女性は美しい。分かりやすくいえば、男に振り回されるなということかしら。けどねー、男はぶりっ子に弱いしなあー。うーん、独楽の回転軸のようなものを自分の内面に求めよう、こういうことかな?
 もうひとつは、女性は孤独に耐えられるか?たいていの女性はお喋り好きですが、リンドバーグは一人の時間の大切さを説きます。そう言われてみれば、友達と笑いながら会話しているあの子より、窓ぎわの席でひとり遠くを眺めるあの人が好き。これは余談。しかし女性の方がいろいろなことに耐える力があり、先ほどの不用意な発言も許してくれると思いたい。

 

海からの贈物 (新潮文庫)

海からの贈物 (新潮文庫)